この春訪れた福岡で衝撃の出会いがあった。趣のあるお店が立ち並ぶ赤坂エリアでバス停を探していてたまたま目に入ってきた「けやき通りギャラリー106」。写真はそちらで買い求めた器としゃもじだ。このなんとも言えないフォルムと質感、やっぱりモノの存在感ってすごいな〜と惚れ惚れ見とれてしまう。
このギャラリーには所狭しと絵や器、本やオブジェ、木工品などありとあらゆるモノたちがひしめき合っているのだが、オーナーさんの同じ目で選ばれたモノたちだからだろう、不思議と調和がとれていて美しく心地の良い空間だった。モノたちには価格がついておらずオーナーさんに尋ねなくてはいけない。ものすごい審美眼をお持ちなのが見てとれて緊張しつつもおそるおそる尋ねると思いつきのように価格の返答がありどこそこで求めたこんな方の作品だと説明して下さった。手の届かない価格でなかったことに安堵しつつ一目惚れの2点を譲っていただいた。これほどまでに置いてあるものが全部いいと思える感覚は初めての事かもしれない。帰りに調べてみるとオーナーさんは建築家で福岡市内でスリランカ料理などのお店も経営されている方らしかった。あの時バスで帰らなければこのギャラリーに遭遇することがなかったかと思うと「セーフ〜」とこの導きに感謝せずにはいられない。唯一残っていたショップカードをいただけたので壁に貼り毎日眺めてはお守りにしている。